−アニメと舞台で、脚本を書くうえでの違いは意識されますか?
舞台ではファンジックなことやSF表現をどうやって演劇表現に置きかえるか苦心するんですが、アニメではそういうことがストレートに表現できるし、しかもそういうのを真剣にやってもぜんぜんおかしくない。照れずにできるというのはありますね。あと、アニメの仕事って芝居よりも作業が分業化されているなあと思いました。僕は今回シリーズ構成として入ったんですが、僕があらすじ、ライターさんが具体的なシーン構成とキャラクターの造作…というカンジで、自分のイメージが他人の手でふくらんでいくのは、おもしろいなあと思いました。
−村正というキャラクターはどんな感じで作られていったんでしょうか
僕は映画の『魔界転生』が大好きで、その中でも沢田研二さんがやった天草四郎がものすごく印象に残ったんです。カーッと笑ったりするだけですごく怖くて。あの不思議なカリスマ性が村正の基本イメージですね。
あともうひとつ、僕、新撰組も好きで、特に沖田総司が大好きなんです。剣がすごく強いんだけど病をわずらっていて少し影があるところとか。その二つの要素が村正のキャラクターのベースになっていますね。
−自分がもつとしたらどの斬魄刀がいいですか?
持つとしたらというか……イメージが浮かぶのはやっぱり村正ですね。自分が書いたからってわけじゃないんですけど、自分がもし特訓したら、生まれてくるのはこいつなんじゃないかって気がします。
−ファンのみなさんへのメッセージを
今回はじめて参加させていただくわけですが、非常に楽しくやらせてもらってます。オリジナルとはいえ、原作の世界観をそこなわぬよう、またその上で斬魄刀異聞篇ならでは見所もありますので、 楽しんでくれれば嬉しいです!
−新シリーズの構想を最初に聞いたとき、どう思われましたか?
もともと僕は(新シリーズ構成の)きださんの舞台のファンなんですよ。ヒーローものっぽいというか、熱い感じなんだけど最後は泣かせる、みたいなところがすごく面白くて。なので一緒にお仕事できることになって嬉しかったですね。
これまでBLEACHをやってたスタッフからはなかなか出ないですよね、こういうアイデアは。けっこう原作と絡む内容になるので、大丈夫なのかなと心配してたんですけど、けっこう久保先生も乗り気で。
−新シリーズの鍵を握る「村正」というのはどんなキャラクターなんでしょう?
このキャラクターは斬月と対になるようなイメージなんですね。なのでシルエットは斬月と同じになるようにして、色は正反対の白を基調にしています。
きださんと話したのは、映画『魔界転生』で沢田研二さんがやった天草四郎みたいな感じがいいなと。ああいう独特な妖しい雰囲気のあるキャラクターにしたいと思っています。動かし方も他のキャラクターとはちょっと違う、クセのある動きをさせています。
−最後に、自分で斬魄刀を持つとしたらどれがいいですか?
う〜ん……どれもムリかなあ(笑)。フツーの人間では手に負えないようなヤツらばかりなので。
−自分が持つとしたら、どの斬魄刀がいいですか?
うーん、今回あんまり出番ないかもしれないんだけど、マユリの疋殺地蔵とかいいかな。けっこうかわいくて(笑)。
−それでは最後に、ファンのみなさんにメッセージを。
今回は斬魄刀が新しいキャラクターとしてがいっぱい出てきます。それらと死神たちの関係がどうなっていくのか、そして彼らが今回のシリーズの背景にある大きな秘密とどう関わっていくのか、そういったところを注目してもらえればと思っています。
BLEACHらしさを活かしつつ、しかしこれまでとは違うものを作っていきたいと思っているので、期待して待っていてください。
新シリーズの詳細がついに明らかになりました!
新シリーズのタイトルは「斬魄刀異聞篇」、7/28(火)スタートです!
その物語の鍵を握るのが謎の男・村正。彼は「斬魄刀が死神を屈服させる」と宣言し、斬魄刀たちを味方につけて死神たちに襲いかかります! 果たして彼の目的は? そしてその正体は……?
さらに、斬魄刀たちが人間体になって登場することも明らかに! 個性あふれる斬魄刀たちが、どんな姿や性格で現れるのか、楽しみにしてください! 中には予想もつかないような意外な変化を遂げた斬魄刀もいるとか!?
そして、村正や斬魄刀たちのキャストも発表になりました! この豪華な顔触れから、どんなキャラクターになるのか、いろいろ想像してみてください!
シリーズ全体の構成がある程度できた段階で、一度久保先生に内容を説明しに行って、その次の日に一緒に晩ごはんを食べることになったんですけど……そのまま次の日の朝まで、斬魄刀についてああでもないこうでもないと、徹夜でずっと(笑) 久保先生の中でもイメージが固まっているものとそうじゃないのがあって、二人でいろいろ調べたりしながら、ひとつずつ詰めていきました。
そこで出来上がったイメージをもとに絵を起こしていったんですが、数が多いのでけっこう時間がかかりましたね。どれも描くのが大変なキャラクターになっちゃって、自分でも少しやり過ぎたかなと思ってるんですけど。現場からはひんしゅく買ってます(笑)
あと、キャラクターによっては動きもちょっと変わった感じにしてるので、絵だけで見るのとはまた違ったイメージになると思いますよ。
−今回のシリーズの見どころは?
原作では最近あまりやってないことを積極的にやっていきたいなと思ってます。一護と、斬月や白一護の関係の話だとか。死神と斬魄刀の掛け合いなんかも面白くなると思いますよ。
さて、今回は斬魄刀の「解放」についての解説です。
ほとんどの斬魄刀は、普段はその能力を封印されていて、形もごく普通の刀のようになっています。この封印を解き、その斬魄刀本来の姿に変形させることを、斬魄刀の「解放」と言います。
この「解放」には二つの段階があります。その一つ目は始解。自身の斬魄刀との「対話」と「同調」によってその名を知ることで可能となります。ただし一護の斬月のように、常時解放されたままの斬魄刀も稀に存在します。
そして二つ目の段階が卍解です。同じ斬魄刀でも始解状態と卍解状態では戦闘能力が5倍から10倍は違うとされています。しかしこれを可能とするためには斬魄刀の本体を「具象化」および「屈服」させることが必要であり、そこに至るまでには、才能のある者でも十年以上の鍛錬が必要と言われます。それだけに、卍解を習得しているというのは、それだけで死神の中でもトップクラスの実力を持っていることの証しと言えるでしょう。
夏からはじまる新章では、斬魄刀の存在が大きくクローズアップされるようです。
そこで今回は「斬魄刀とは一体何なのか?」を改めて解説しちゃいますねっ。
そもそも斬魄刀とは死神の持つ刀であり、死神が生まれると共に生まれ、死神が死するときに消えていく…それが斬魄刀です。
死神は斬魄刀を「屈服」させることで斬魄刀の力を得、それは個々の死神の能力に合わせてさまざな姿に変化します。
ただし「屈服」と言っても、その関係は一護と斬月、恋次と蛇尾丸のように対話し、お互いの心を通わせあうことで新しい力を得ていくものであり、そこには固い絆が存在します。
つまり死神と斬魄刀は切っても切れない関係にあるのです。
どんな斬魄刀があるのかは「BLEACHキャラ大百科」でこれから数回に分けて紹介していきますので、チェックしてくださいねっ!
今回は一番隊と二番隊の各隊長と副隊長の斬魄刀の紹介です。
そして新章では、ここで紹介しているのとはまったく違う姿で現れるんだとか……
いったい、どんな風になるんでしょうね? 今から楽しみです!